オープンタイムとは糊を付けたら少し間をあける時間のことを言います。
なぜ少し時間を取るのかと言うと接着力を強くするためです。主に床糊に多くあります。床糊は乾燥直前が一番付きやすくなります。例えばフロアタイルなど貼る場合、糊を塗布してすぐに貼ると置いた位置から少し動いてしまう場合があります。通常は基準点から決めて貼るので少し動いてしまうと面倒なのでオープンタイムを取ることによりズレを防止できます。クッションフロアについては糊自体あまり強くないので個人的にはオープンタイムの必要はないと思います。ちなみにクッションフロアを強い糊で貼った場合は剥がしで苦労したり、剥がれない場合は下地自体を痛めてしまうのでお勧めはしていません。なるべく床材に適した推奨接着剤を使用するのが好ましいです。
壁紙の場合もあります。壁紙は糊を付けたら少し伸びます(水分を吸うため) 壁紙の場合のオープンタイムは接着力を増すためより壁紙をなじませる時間(うませ時間とも言う)のため必要となります。貼った後は乾燥しますが通常は縮むことはありません。ですが乾燥が早い接着力の強い糊(ボンド系)を使用した場合は壁紙が馴染む前に乾燥してしまい縮んでしまうことがあります。特に合い切りした場合は注意が必要です。個人的にはゆっくりと馴染みながら乾くのが理想だと思っています。そういと理由もあり当店で販売している糊付き壁紙は乾燥調整剤を混入しています。