特に丁寧に張り替えたい場所

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壁紙(クロス) 自分で貼って失敗やすい場所について

自分で貼って失敗しやすい場所の一つはトイレです。トイレなど小さい箇所は選びがちですが難しい場所になります。何故、難しいのかと言うと狭いのと便器など障害物が多く脚立を置くのも苦労するはずです。最初にDIYでトイレを貼ろうとして失敗して難しいと思ってしまった方。それは最初に難しい場所を選んでしまっただけですのでお気になさらずに大丈夫です。この文章を書いている人もトイレはかなり苦戦しています。では、基本の流れからの説明です。

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1,壁紙(クロス)の剥がし方

先ず貼り替えは、貼ってあるクロスを剥がします。

通常の壁紙は剥がすと下紙(裏打ち紙とも言います)が残ります。その下紙が綺麗に残っている場合は下地調整の必要はありません。少し剥がれている場合でも特に問題ありません。問題なのは薄い壁紙を貼る場合のみです。剥がれにくいクロスの場合は下地が痛んでも良いので根気よく剥がしてください。

剥がすの面倒なので上から貼れないのですか?と質問を受けることもあるのですが、やむを得ず上から貼る場合には材料によっては下地を拾います。後の問題もあり推奨する貼り方ではありません。ですが当店の生のり付き壁紙は上からも貼れるようにボンドを配合して接着力を高めています。実際に上から貼った場合の動画を現在準備中です。

2.パテ処理

剥がし終わったら必要に応じてパテ処理をします。 綺麗に剥がれた場合(下紙が綺麗に残っている)はパテの必要ありません。貼り替えで推奨するパテはリフォームパテになります。このパテは溶剤系のパテになります。大きな特徴はパテしても下紙が膨れてきません。乾燥も早いのですぐに貼ることができます。通常の石膏系パテだとパテしても下紙を膨らんできた人も多いのではないでしょうか? これの原因は元の下紙がしっかり下地に着いていないことです。
剥がれにくくて下地が痛んでしまった場合も根気よくパテ処理します。

3.壁紙(クロス)の必要なサイズを測る

必要なクロスの採寸をします。 これは剥がす前でも大丈夫です。
クロスの幅は約92㎝です。横幅と高さを採寸して92㎝間隔でそれを何枚必要か測ります。クロス幅は約92㎝なのでそれが何枚分必要なのかということになります。例えば横幅364㎝(6帖タイプ)でしたら4枚分の壁紙が必要となります。次に高さ一般的な高さは240㎝が多いです。なので240㎝の壁紙が4枚必要となります。

※当店の生のり付きクロスは必要高に応じて1㎝単位でオーダーカット注文がてきます。
材料を選び、カットしたい長さ(高さ)と枚数(92㎝間隔で何枚必要か)を入力してご注文いただけたら、その長さで使いやすいようにかカットして糊付けして納品します。 予めスリッターを通して耳を落としていますいますので、失敗の多い合わせ切りの必要もありません。 ローラー処理だけでジョイントを収められます。

貼り替える壁紙について

壁紙によって貼りやすい、失敗しにくい壁紙、貼りにくい、失敗しやすい壁紙があります。 なので失敗しないためには壁紙選びはとても重要です! DIYに適した壁紙(クロスの選び方)の条件は適度の厚みと柔らかさがありジョイントが収まりやすい壁紙。この条件に該当するのがこちらの壁紙です。突きつけ無地壁紙

 壁紙を初めて貼るときに知らずに難しい壁紙を選んでしまった場合もあるかと思います。そのために創造より難しく失敗してしまった。その場合は材料が難しかっただけですので全然、大丈夫です。騙されたと思い簡単に貼れる突きつけ無地壁紙を選び再度チャレンジして欲しいです。きっと上手く貼れるはずです。難しい壁紙とは? 硬くて薄い壁紙になります。この手の壁紙はジョイントも重ね切りしないと上手く収まらないので初めての場合、ほぼ失敗します。

4.スムーズに行うために予め材料を用意しておきましょう。

全ての準備ができたらいよいよクロス貼りです。 スムーズに行うために材料の準備はとても大切です。

養生やクロス貼りに必要な工具を用意します。

プロ推奨の工具販売は少しお待ちください。

5.壁紙(クロス)の貼り方

クロス貼りは同じ作業の繰り返しになります。

最後に仕上がりを確認します。 この流れが基本になります。

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業者(プロ)に頼んで失敗した場合

では次に業者(プロ)に頼んで失敗したパターンです。

失敗の原因は主に3つあります。 下地、材料、技術、です。

プロに頼んで失敗したということは仕上がりに納得しなかった。 ということですので、 職人の技術がイマイチだったのか、それに加えて下地と材料の問題も あったのかもしれません。

自分も職人ですが実際に技術力のない人もいます。 当店は依頼があった現場は下請けに出すことはしないです。 それは、どういう仕事をされるか分からないからもあります。 依頼主が見れば、どの店がどういう仕事をするかは判断は難しく、やはり工事価格に向いてしまう方が多いそうです。 工事価格が低いと技術力が高いということは一般的にはないと思います。 かと言って工事価格が高いと技術力も高いという判断もできないと思います。

リフォーム全般にも当てはまることですが 失敗を少なくするには業者選びで決まる。 と言ってもいいくらい重要です。

相場より低い仕事で丁寧な仕事はできるでしょうか? 当店は室内装飾の専門業者です。 一般的な工事代金を頂くのは丁寧な仕事をします。と言うことです。 多くの業者や職人気質の人はそういう考えだと思っていいと思います。

工事価格は安くなかったけど仕上がりに納得できない。

このパターンは多いと思いますので深掘りしていきます。 ここでの主な原因も上記の3つ(下地、材料、技術)と考えられます。

クロスの貼り替えの下地について

下地は仕上がりに影響します。 ここで難しのはクロス材の中には下地の影響がほぼない壁紙と下地の影響をモロにうけてしまう壁紙があるということです。 ですので仕上がりに納得できない場合は、この両方(下地とクロス材)は該当していると思います。

クロスを剥がすと通常は下紙が残ります。 そしてこれは貼り替え度に増えていきます。

下地が悪い場合の原因の一つはこの下紙になります。

この下紙は元(新規)の下地、使用したパテの質や クロス糊の濃度によって変わっていきます。

例えばパテの品質が悪いとそのパテの上には下紙は接着しません。 その様な状況の下、貼り替えに適していない薄いクロス材を選んだ場合は仕上がりに影響してしまいます。

プロとして伝えたいのはここに技術力は全く関係ありません。 この場合、おそらく業者からは「材料を変更してください」 と言われたと思います。 そして実際に貼り替えに適した材料に変更したら解決したと思います。繰り返しになりますが壁紙の種類は非常に多くあり、貼り替えに適した壁紙と適していない壁紙があるということです。サンゲツなどのメーカーでもこの問題は認識しており貼り替え専用の見本帳(リフォームセレクション)など各メーカー貼り替え(リフォーム)に適した壁紙をまとめて見本帳にしてあります。

 

下地が下紙の原因ではなく不陸の場合もあります。

下地の不陸とは? 文章ての説明は非常に難しいので上手く伝わるか分かりませんが、下地を組んでいる構造体、木造の場合は木(モクと読みます)なのですがその構造体が最初から真っ直ぐではなくて石膏ボードなどを張ってしまった。とか左官仕上げの壁面(コンクリートなど)要するに最初の段階ですでに真っ直ぐではなかった。 不陸の場合はリフォーム推奨品などの厚いクロスでも下地を拾う場合が多いです。 この場合は根本の壁から変えないと解決は難しいのかなと思います。 また光のあたりかた採光により特定箇所の下地を拾う場合もあります。(採光の問題についてはいつか文章をまとめます。)

貼り替えに適していない材料については失敗の材料編にまとめていますので よろしかったらご参照ください。

次に職人の技術力について

クロス貼りは必ず人の手による施工になります。 クロスには施工が簡単なクロスもあれば難しいクロスもあります。簡単なクロスは本当に簡単です。何故かと言うと適度な厚みと柔らかさがあり、ジョイント(継ぎ目)もローラーでゴロゴロしたら分からなくなります。これを突きつけ無地クロスと言います。突きつけ無地=簡単ですのでDIYで簡単にできます。そして多くのクロス貼り動画も突きつけ無地を使用して録画しています。もちろん当店でも販売しています。

壁紙は突きつけ無地クロスだけではないので、これ以外での壁紙は職人よる技術力により仕上がりが変わってきます。特に薄い壁紙は下地の影響も大きく受けてしまうのと何故か硬くて貼り辛いのです。薄いクロスや柄モノの壁紙は突きつけ施工ができません。そのためにジョイントは重ね切りという方法でジョイントを収めます。このときに弱い力では切れず強い力で切ると下地まで切ってしまいます。この文章を読んでいるご家庭でもジョイントが割れているご家庭があるかもしれないですが割れているのはこのためです。

重ね切りをして下地まで刃先が入ってしまったのに適切な処理を面倒だと思う職人もいます。下地まで切ってしまった場合はクロスガードテープなどを入れて収めます。

次のポイントは切り口です。 例えばドアとの枠回りなど均一に揃っているかなどです。切り口は地ベラという道具を使って処理をします。地ベラには厚さがあり厚みが薄いと空いてしまったり厚いと不揃いになったりします。壁紙は糊を付けると水分を吸うのて少し膨張します。なので柔らかすぎるクロスだと刃先が引っかかるなどもあり不揃いになります。こういう場合でもジョイントコークというコーキング材を使って丁寧に収めれば綺麗に仕上げられますが、このコーキングには色々な色があるので貼るクロスの色に合っていないのを使ってしまうと仕上がりに問題が出来てしまいます。このミスは100%職人の責任になります。

後の問題は難しいクロスです。 難しいクロスの代表はやはり薄いクロスになります。 この薄いクロスはカッターの刃先まで表層に出てしまうので、かなり気を使うことになります。 例えば給湯器のリモコンなど、外して施工したいのですが外すと警報が鳴ってしまうタイプや 配線が複雑で外すことができないなど色々あるのですが、そういう場合は切り抜いて貼るのですが 施工上、大きく切り込みを入れないと抜けないのです。 ですがカッター刃が入ってしまうと そこが目立ってしまう場合などがあります。 そういう時に職人の技術力に差が出ます。 いかに難しいクロスを綺麗に収められるかが職人の技術力になります。

長々と書いてしまいましたが失敗の理由は分かりましたでしょうか? もっと分かりやすく伝えられるように改善していきます。最後まで読んでくださりありがとうございました。クロス(壁紙)お悩み相談 ははこちら