クロス張替えの色々な問題点

壁紙は(クロス)とも言われ、張替えとも(貼り替え)とも言われます。本来は糊を付けて行う作業ですので「貼る」という表現が適切です。サンゲツやルノンは(貼る)ですがリリカラは(張る)とメーカーでも表現に違いがあります。検索サイトでもクロス貼り替えで検索してもクロス張替え?ではという具合になります。当サイトは貼るという表現を使用しています。ふすま紙は引っ張っているので張るが正しいと思います。

今、多くの方がネットを利用していますので色々なことを知ることが出来るので便利だなと思います。その一方で誤ったことも広まってしまったと感じることが多くなりました。例えば、クロス貼り替えにはパテ処理が必須なのに頼んだ業者がパテしてないで貼っていました。こんな質問を某知恵袋にて拝見しました。多くの回答が「手抜きですね」とかでした。業界の方なら分かりますがパテは必須ではないですよね。下地が綺麗でしたら必要はないです。

こういう誤った情報が広まってしまい正しい情報も伝わらなくなってしまいました。そして一番困っているのはクロス貼り替え=安いと多くの方の認識になっています。これの原因はクロスの中で多く使われている「突きつけ無地壁紙」という存在です。この壁紙は施工が簡単で作業も早くできるので確かに安価でも出来るのですが、多く使われているために「壁紙貼り替え=突きつけ無地壁紙=安い」という方程式が出来て広まってしまいました。

壁紙の種類は豊富にあり全てが「突きつけ無地壁紙」ではなく中には施工難易度が高く難しい壁紙もいっぱいあるのに、そういう壁紙でも簡単に貼れる誤解している方も多くいます。そのために難易度の高い壁紙でも突きつけ無地壁紙と同じような単価で施工できると思われている方が多いです。そのために難易度の高い壁紙でも立場の弱い人は適正な施工費すらもらえない実情があります。クロス屋と言われる人たちは個人でやっている人が多いのは施工単価が安く人を雇いたくても雇えないのです。なので1人でやっていくしかない実情があります。

もちろんクロス屋の方にも問題があります。クロス貼り=突きつけ無地壁紙、この世界しか知らない職人も実際にいます。最初に入ったとこがそういう仕事がメインでしたらその世界しか知らないのも仕方ありません。そのために簡単だと勘違いして独立までしてしまう。仕事を取るために単価まで下げて安売り合戦。そして難易度の高い壁紙の依頼がきたときに綺麗に仕上げることもできなく単価も合わないで辞めていく。以前、私の知り合いでもCF貼れません。ソフト巾木貼れません。ふすまできません。そんな人が実際にいました。

以前サンゲツの安田社長もこの問題を改善したいと言っていました。この問題は大手のサンゲツさんに「突きつけ無地壁紙専用見本帳」を発行してもらい。業界全体でこの壁紙なら安価でも対応できます。という具合にしてクロス施工単価も全て同じではなく難易度に合わせた施工単価が望ましいです。

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