住宅用床材について。
床材も種類は豊富にありますが床材の場合は大まかに住宅用と商業施設用に別れます。見本帳も別れています。
住宅用床材について
住宅用で使用する床材は主にCF(クッションフロア)、カーペット(色々な種類がある) 、フロアタイルになると思います。フローリングは木工事になるので基本的には大工さんの仕事になります。同様に畳は畳屋さんの仕事になります。基本的な内装屋が手掛けるのはCF、カーペット、フロアタイルになります。後はソフト巾木という塩化ビニール製の巾木になります。要するに糊(接着剤)を貼って収める床材になります。
CF (クッションフロア)の説明
この床材は主に水廻りに使用されます。床厚は1.8ミリ幅は182㎝です。どのメーカーでも厚みや幅は同じです。構造は1.7ミリの発砲層の上に木目などが印刷してフィルムを貼って保護。その上に高性能なコーティングがされています。主に防カビ、抗菌、汚れ防止、最近のCFは耐次亜塩素酸などの薬剤に対しても耐久性があります。印刷技術も素晴らしくて木目調など一見フローリングと変わりません。この様な特徴と施工のやりやすさなどから水廻りに対してベストな床材なため多く普及しています。それと発砲層があるので足ざわりも良いのも特徴。この上に発砲層を2重にしたCF3.5ミリ厚タイプもあります。
CFの貼り方と施工単価
一般家庭の場合、施工単価は3200~3800円ぐらいになるかと思います。トイレや洗面所など小スペースでは単価ではなく一式になります。トイレは便器付きのまま作業することが多いので割高になります。一般的に2~3万ぐらいが相場と思います。リフォームなどで便器交換する場合は一気に安くなります。CFの幅は182㎝が多く部屋の作りや貼り方、木目調なら長手に貼るのが一般的ですのでロスが多くなったりします。そして一番重要なのは貼る面の下地です。安い単価の場合こういう面倒なことは一切考慮していです。なのでどんな状況でも上から貼るだけ。ドアが開かなくなったり下地が出ようと言い訳されて終わりになると思います。CFでも安い仕事ってそういう感じになります。
全ての床材施工に共通するのは清掃の大事さです。床材も下地を拾います。貼る前の清掃作業はとても重要です。床材は部屋の作りやジョイントの位置により材料のロスが多くなります。例えばシンクの近くでジョイントするのはあまり好ましくないので離してジョイントするなどします。割り付け位置を決めたら床糊を塗布。廻り部分を地ベラやCF用カッターなどで切り込みします。ジョイントの処理方法は2通りあります。糊を塗布した後に重ね切りするのと塗布前に重ね切りする方法です。どちらかが正しいとかはありません。肝心なのは重ね切りした後は必ずシームシーラーを入れることになります。入れないと時間の経過で浮き上がります。
カーペットの説明
カーペットは安価品から高級品まであります。安価品はすぐにヘタってしまうのも多くあまり長持ちしません。一般家庭では㎡6000円前後の比較的しっかりした商品をお勧めしています。安く工事しますは安価品ですのでご注意ください。カーペットにはウィルトンという本縫いの高級カーペットとタフテッドカーペットというラテックスという糊で糊付けしたカーペットがあります。多くのカーペットはタフテッドカーペットになります。カーペットは組成割合とパイル長で大まかなランクも決まります。ですが同じ組成品でも繊維の質の違いで価格が変わります。専門的な話になりますが繊維でも長い繊維をフィラメント短い繊維をステープルと呼びます。質の良いのはフィラメント主にナイロン、ポリエステルなど。ステープルはレーヨン、アクリル、ポリエステルなどです。これはカーテンでも同じです。
カーペットの施工方と施工単価
カーペットはグリッパー工法という張り方と基布に糊付けという2通りの方法があります。グリッパー工法は回りを全てグリッパーと言われる建材でとめて、その中をフェルトという商品を敷き上にカーペットを張り込んだ工法になります。カーペット張替え時にはフェルトも同時に替えることをお勧めしています。理由は安価ですしカーペットのフワフワした感触か増すからです。カーペットは敷き込みはそのグリッパーに4方引っ掛けて回りを切断します。これは専用工具が必要ですのでご自分でDIYしたい方には当店で工具のレンタルもしています。直貼りは接着剤を塗布して貼り込み回りをカット。ほぼCFと同じです。
施工単価はカーペットの商品代に施工費+廃材処理費という感じになります。現在は住宅用はほぼサンゲツ商品になります。見本帳から好みの商品をお選びください。もちろん現物サンプルをご用意致します。
フロアタイルの説明
フロアタイルはコンポジションビニールタイルとホモジニアスタイルがあります。この違いは樹脂成分(バインダー)の配合割合の違いになります。ホモジニアスの方が割合が多いので高級になります。使用する接着剤もコンポジションはCFの接着剤でも施工可能です。ホモジニアスは木目調の商品が多いです。この商品は一般的にはあまり知られてないですかキズにとても強いのと汚れが落ちやすいのと1枚1枚貼っていますので交換も可能ということになります。
フロアタイルの施工方と施工単価
フロアタイルは主に木目調の長方形型と正方形型があります。最近はフローリングの上貼りに使用する場合が多いのでその場合の施工方になります。最初の注意点はチリの確認です。上貼りする場合サンゲツだと2.5ミリ上がることになります。貼った後に建具が閉まらなくなったり掃き出し窓がある場合多くは2.5ミリ出てしまうので金物などを使用して収めます。部屋の形が複雑な場合は最初に型取りします。平場は特に難しくないので作業は早いですが建具回りなど慣れないと難しいかもしれないです。細かい箇所はカンナなどを使用して収めます。
フロアタイルの場合、1枚から発注可能な商品から1ケース発注の商品もあります。どちらも少量の場合は一式計算になりますが、10㎡以上でしたら㎡単価になると思います。一般的な相場は4500~5500円ぐらいです。使用接着剤はサンゲツベンリダインAR、コンポジションの場合はARでもFLでもどちらでも大丈夫です。
他はパンチカーペット、タイルカーペットなどが主に一般住宅で使用されます。
余談ですが一般的な合板フローリングも印刷したフィルムを貼っているだけです。なので材質が木か塩ビかの違いになります。フィルムの貼ってない突板のことを無垢フローリングと言われています。
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