女性に向いている内装のお仕事

内装職人の仕事は女性向きです。内装と言うと重たいモノを持ったり運んだり力も必要だと思われているかもしれません。確かに現場に脚立や工具など色々なモノを搬入します。糊付け機という機械もありそれは少し重たいのですが機械は必ずしも運ぶ必要はありません。壁紙は予め糊を付けても大丈夫なのでお店によっては「のり付き壁紙」を運ぶだけになります。もちろん当店も運ぶだけです。当店には女性職人もいます。その辺りも混じえながらお話したいと思います。

内装のメインの仕事は壁紙と床材の貼り替えになります。先ずは壁紙貼りについて。最初に壁紙を剥がすのですがこの時に女性が不利なことは一つもありません。だけど高い箇所とかは不利になることもあります。ちなみに一般的な住宅の高さは2.4mぐらいです。3尺(3段)の脚立をメインで使用していますが当店の職人はたまにトップ(天板)に立って作業することもあります。だけどその作業は短時間です。それが少し危ないかもですが脚立を4尺に変更すれば済む話です。

逆にトイレや収納など狭い所は有利になります。私が手を回すのも苦労する箇所も普通にこなせたりするので助かっています。次に貼る作業についてです。ここでも不利になることは一つもありません。貼る作業は男女関係なくセンスの割合が多いと個人的には感じています。男の職人でも超下手な人も実際います。手の動かし方などで分かります。

基本は同じでも実際には同じように動かせない方が多いのです。 特に合わせ切りという壁紙を2枚重ねて切る作業があるのですが、これは弱い力では切れないし強い力では下地まで切ってしまうことも多く絶妙な力加減が要求されます。下手な職人は力任せに切ってしまいます。この絶妙な力の入れ具合なんて特に女性に向いています。当店の女性職人は4年目ですが何故か私より上手いです。壁紙は最後の仕上げ作業です。ですので綺麗な仕上がりを求められます。そういう細かい気配りなど必要とするので壁紙貼りは女性に向いていると思います。

次に床の貼り替えについて。一般住宅の場合、使用する床材は主にCF(クッションフロア) フロアタイル、カーペットなどになります。この作業でも女性が不利になることはないのですが、搬入する床材が重いこともあります。CFは重くはないけどフロアタイルは重たいです。タイルカーペットなんて箱(20枚入り)は超重たいです。そういう場合はバラで運べば良いだけなのであまり気にすることはないです。

作業内容としては最初に床材を剥がすのですが、なかなか剥がれない床材もあります。特にCFの場合が多い。この作業は力があれば有利にもなります。だけど男性でも力の持続が難しいのでそのために色々な工具があります。ドライヤーで温めてたりしながら剥がすこともあります。全部がそういう現場なら大変ですが、たまにですので特に気にする必要はないです。

貼る作業で不利になることは全くないです。床材は貼りは基本的に糊を塗布した後に貼り込む作業になります。ここで求められるのは手先の器用さとセンスだけです。カットは床材に合わせた専用の工具があります。(CFならCFカッターなど) すべてこれで済めば良いのですが、チリの少ない箇所(段差の余裕がない) 要するに失敗すると空いてしまう箇所などがあります。そういう細かい作業は本当に女性向きだと思います。当店の女性職人は何故かこの様な繊細な箇所が得意です。要するに求められるのはセンスです。

以前、壁紙貼り替えの依頼を受けた現場がありました。在宅のお家で家長は女性の方でした。最初は普通に貼り替えていましたがDIYに興味ある方でしたので、やり方を簡単に教えました。実際に自分の家の簡単なとこを貼ってみて火がついたのか、なんだかんだで最終的には子供部屋の貼り替えは自分で行いました。ちちろん性格にもよりますが女性だから不利になることは一つもなくセンスがあれば男女関係ない仕事になります。

最後に女性職人のデメリットとメリットです。

デメリットはトイレの問題。新築などの現場ではトイレは仮説なので汚い場合が多いです。さらに新築ではパテ掛け後にペーパー作業もあるので粉まみれになることもえあります。(男性もですが)

逆にメリットは在宅の貼り替えなどをメインにしているお店では重宝されます。理由としてはあたりの柔らかい女性がいるだけで依頼主の方が安心できるからです。そこのメリットはかなりの強みになります。ですので内装のお仕事をやってみたい方は当店みたいな町の内装屋の方が色々と合っていると思います。

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